HIV検査について話すカップル

まだまだHIV検査を受ける人の割合が少ないと言われておりますが、最近では手軽に検査を行えるようになってきました。正しい知識を身に付けて、今こそ勇気を持って自分の体を確かめましょう!

唾液で感染?再発もある怖い性病で悩む前にHIV検査

 HIVウィルスは、インフルエンザウィルスや肝炎ウィルスに比べて感染力は低いです。空気や水に触れると死滅し、生存できるのはヒトの体内だけです。唾液や汗、涙、尿にもHIVウィルスは含まれていますが、数が少ないため、それらで感染することはありません。感染経路はごく限られています。血液や母乳、精液、膣分泌液が粘膜や傷口から体内に入り込んだ場合だけです。しかし、空気感染するインフルエンザウィルスと違って、感染後に放置していた場合の致死率はほぼ100%です。インフルエンザなら、かかって治療せずに放置していたとしても、死に至ることはごく稀です。しかも2週間もすれば、必ず完治します。しかしHIVウィルスは、感染力も低く、人をすぐ死に至らしめることはないものの、いったん感染すると完治することはありません。医学の劇的な進歩によって、早期発見、早期治療をすれば、検出限界値以下まで、HIVウィルスの数を減らすことまではできるようになっています。しかし、完全にウィルスが死滅したわけではないので、薬の内服をやめると、HIVウィルスの増殖が再発します。要は、ウィルスの数を、検出できないほど少ない状態に保っていれば、免疫細胞が破壊される量も抑制でき、普通の生活を送りながら天寿をまっとうできるわけです。しかし、普通の生活が送れないような状態、即ち、エイズを発症してから治療を始めるのでは、予後がよくありません。30か月後の生存率は80%です。エイズを発症する前に治療を開始できれば、生存率は99%です。感染機会があったら、3か月後にはHIV検査を必ず受け、早期発見、早期治療を心がけなければなりません。生死を分ける問題です。